書籍:故郷に帰る道

故郷に帰る道

著者名 ホワイト・イーグル
出版社名 ナチュラルスピリット
定 価 1,500円+税
出版年月日 2007年4月25日

訳者序文

本書はホワイト・イーグルがグレース・クックを通して伝えたメッセージをまとめた、Beautiful Road Homeの邦訳です。本書で語られるホワイト・イーグルの言葉は、内なる叡智できらきらとダイヤモンドのように輝いています。人間は頭脳を中心とした知識の探求を限りなく続け、その結果として、今日の世界があります。世界各地で戦争・紛争が存続し、幸せを求めて日々努力する人々の多くは心の安らぎを感じていません。多くの人の心の中でも戦い・相克が進行中です。

そういう状況の中で人が心の安らぎを取り戻すためにはどうすればよいのでしょうか。ホワイト・イーグルはハートに注目しよう、ハートの声に耳を傾けよう、ハートを信頼しようと語りかけます。その言葉はかたくなになってしまったかもしれない私たちのハートに、まるで陽光のように降り注ぎます。「頭脳とハートのバランスをとることが必要だよ」と語りかけます。

さて、読者の多くはホワイト・イーグルってどういう存在なのという疑問を持たれるかもしれません。この広大な存在のすべてを知ることはとても不可能ですが、私の個人的な体験を通して知ったことを簡単に紹介させていただきたいと思います。

私は35年前にアメリカに留学しました。英語教育・言語学を学ぶために留学したのですが、あるとき、教会の書店でThe Return of Sir Arthur Conan Doyleという本と出合いました。のちに私が翻訳し『コナン・ドイル 人類へのスパーメッセージ』として講談社より出版されます。これはシャーロック・ホームズの生みの親であるコナン・ドイルが、あの世から伝えてきたメッセージです。この世とあの世の仕組みが分かりやすく説明されています。私はこの本を読んではっと胸をつかれ、人生を生きる意味について深い洞察と感動を与えられました。

1859年にイギリスに生まれたコナン・ドイルはシャーロック・ホームズの著者として超売れっ子の作家でした。これはよく知られた事実でシャーロック・ホームズは今でも世界中で愛読され多くのファンを集めていることは衆知の事実です。しかし、彼は医師でもありました。なによりも、心霊主義者でした。シャーロック・ホームズの印税で得た収入を使って、ヨーロッパ各地を旅して、人間の不滅性について講演したのです。この二つの事実はあまり知られていないかもしれません。

コナン・ドイルは1930年にこの世を去りましたが、奥さんと一つの約束をしていました。先にあの世に旅立ったほうが、あの世の様子を伝えるという約束でした。コナン・ドイルが先に旅立ってメッセージを伝えてきて、それがThe Return of Sir Arthur Conan Doyleという本になって1933年にイギリスで出版され、ベストセラーとなったのでした。

このメッセージを伝える伝導管・チャネラーとなったのがグレース・クックでした。メッセージを伝える魂がコナン・ドイル本人であることを奥さんに知らせるための様々な情報が伝えられ、奥さんもこれは夫の魂に違いないと保証しました。しかし、このプロセスがスムーズに進行したわけではありません。いろいろな障害がありました。その原因のひとつはコナン・ドイルがシャーロック・ホームズの著者として作ったカルマのためでした。シャーロック・ホームズの物語では、殺人の場面などをどぎつく描写するということはほとんどありません。しかし、それでもなお、殺人というテーマ/エネルギーを扱った結果、それなりのネガティブなカルマを作る結果になったとドイル自身が語っています。

このときに、援助の手を差し伸べたのがホワイト・イーグルだったのです。彼は自分のことを多くは語りません。ホワイト・ブラザーフッド(白色同胞団)の一人の存在です。彼は自分について語ることはとても少なく、「すべての人の友達で、困っている人を助けるのが好きな一人の老人です」とThe Return of Sir Arthur Conan Doyleの中で著者のアイヴァン・クックが語っています。グレース・クックのメンターとして、ホワイト・イーグルはいくつもの人生において彼女の教育をしたとグレース・クックのお孫さんであるジェニー・デントは語っています。それはグレースがドイルのメッセージを伝える役目を果たすことに備えるためでもありました。九人兄弟の末っ子であったグレースは、子供の時、家に一人でいることが多かったのですが、寂しさを感じることはなかった。それは白いひげのおじいさんがいつもやってきて話しかけ慰めてくれたのです。このおじいさんといるといつの間にか眠ってしまって幸せな夢を見るというのでした。子供のグレースはこの老人は普通の人だと思っていたわけですが、後年、そうではないということに気づいたといいます。

こうして、グレースはドイルがあの世の様子を伝える手伝いをし、それが前述の本となってひとつの完結をみました。しかし、それで終わったわけではありません。グレースは彼のメッセージのチャネルとなって次々に教えを伝えました。人のハートの中にある神聖な神の光に火をともすホワイト・イーグルのメッセージを広めるためにホワイト・イーグル・ロッジが設立されました。現在世界12カ国にホワイト・イーグル・ロッジがあって、スピリチュアルな教えが展開され、人々に癒しと慰めをもたらしています。

ホワイト・イーグルについて語るべきことはいろいろありますが、大切なのはそのメッセージです。読者が本書を手にとってくださったということは、すでに、読者とホワイト・イーグルのご縁の深さを物語っています。それにしても、と読者は思われるかもしれません。異次元の存在なんて信じてよいのだろうかと。現代という時代は大いなる混迷の時代です。異次元からのさまざまな情報を伝えるいわゆる“チャネラー”(霊媒者)と呼ばれる人たちもたくさんいます。誰を信じたらよいのか分からないと感じている人が多いのも無理はありません。人それぞれが持っている本来の力を他人にあずけて、スピリチュアルな“追っかけ”をするという現象も見られるようです。

当然のことながら、真実を探求する中で、さまざまな方法があると思います。究極の真実の探求となるとあまりにも難しく手に負えません。しかし、“自分にとっての真実”と考えてみるとなんとか取り組むことができそうです。そうすれば他の人達の探求を否定し、批判する必要もありません。そういうわけで、私が使っている真実探求のための物差しをちょっと紹介させてください。

メッセージ/言葉を読んだとき、ハートが広がるように感じるでしょうか。
それとも、ハートが縮まる感じがするでしょうか。
すべての人を包み込んでいるでしょうか。それとも、一部の人を除外するような言葉でしょうか。
心がなんとなくときめくでしょうか。
それとも、何も感じないでしょうか。

ハートが広がるように感じ、すべての人を包み込み、心がときめくようなメッセージであれば、それはあなたにとっての真実を語っていると思うのです。この単純でパワフルなものさしをぜひ使ってみてください。人生にどんな結果が生まれるか観察してみてください。ホワイト・イーグルの言葉にもぜひこの物差しを使ってみてください。

最後に、本書の誕生にあたって次の方々に心から感謝申し上げます。出版を快諾してくださったナチュラルスピリットの今井啓稀社長、短い時間の中で謙虚にてきぱきと進めてくださった、そして美しい装丁をしてくださった西尾厚さん、いつも心からのサポートをしてくれるパートナーのジャネット、メッセージを伝えてくださったホワイト・イーグル、伝導管となってくれたグレース・クック、目に見えないところから私を導いてくださったホワイト・ローズの兄弟たち、ほんとうにありがとう。そして、本書を手にとってくださった読者のあなた、ほんとうにありがとう。心から感謝します。一人ひとりの人間の使命は、それぞれの方法でそれぞれの天国を地上に築くことだと私は感じています。本書がそのことに少しでも役立つことができれば訳者としてこの上ない幸せです。

2007年4月11日
大内   博
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