葉

飼育マニュアル(初級・中級)

基本飼育(成虫編) 
 本来、オオクワガタは雑木林などに棲んでいるわけですから、同じような環境で飼育します。

飼育ケース
 プラスチックケースや水槽などを使い、大きさは幅40cm、高さ25cm、奥行き25cmぐらいあれば十分です。  その中に飼育マット(朽ち木を細かく砕いたもの)を5cm〜10cm程入れます。


 市販されている昆虫ゼリー・リンゴ・バナナ(市販されている餌だけだと栄養が偏る為)などを与えます。(ちなみに、羽化後1ケ月ぐらいは体内に備蓄がある為、餌は食べません。)又、ときどきヨーグルトのような動物性たんぱく質も与えてください。 動物性のたんぱく質が不足すると、メスがオスを捕食してしまう事があります。
中には、マニアの飼育方法やクワガタ飼育本を見ると、「カブトの幼虫・蛹、ノコギリクワガタの♂を与え体力をつけさせる!」などと、私にはとても可哀相で出来ないことが当たり前のように書かれています。 本来、クワガタやカブトが好きで始め、その頂点と言っても過言でないオオクワガタの飼育を始めたというのに、どうしてそんな残酷な事が出きるのでしょうか!! (ヨーグルトでいいじゃん!!!だめ?)

水分  
 飼育マットの水分は手で握ってお団子が出きるくらいがいいでしょう!。
とまり木(産卵木)はバケツにたっぷり水を入れ、その中にとまり木を半日〜1日つけます。 この時、とまり木からアクが出てきたら、アクを取り除き再びつけて下さい。(1度乾燥させてから水につけた方が、天敵である寄生蜂とコメツキムシの幼虫から守る事が出きると思う)
湿度を保ちキノコバエよけの為、穴の開いたビニールをかぶせフタを閉めます。(どこからこのハエが沸いてくんだか、まったく頭くんだよな!)

ブリーディングの条件
 羽化後3ケ月以上経過しているもの。(体内に幼虫時代に蓄えた脂肪などの備蓄があり又、性的に未成熟な場合がある。)
足の爪などが欠けてないもの。(交尾の際、オスは爪を使います。)
サイズはオスが55mm以上メスで35mm以上あればいいと思います。 ただサイズが大きければ産卵数も多く卵も大きいので、羽化時も大きな成虫になる確率は高くなります。
オオクワのオスとメスをペアリングする際は、組み合わせるサイズに注意が必要です。
繁殖期にメスはフェロモンを出しオスを誘います。その後、しばらくはつがいで過ごし何度か交尾を行います。
その後、メスは単独になり産卵する為、産卵時にはオスを別の容器に移したほうがいいでしょう。  (オスがメスにチャチャを入れます。 おとなしく餌でも食ってろ!!って感じですね。)

冬眠
 寿命は3〜4年ほどて゛、長いものは5〜6年、7年生きたという記録もあります。一般的に大型の方が寿命も長いようです。(僕の家に来た2ペアの種クワ君達は、’00.9月現在もまだ生きており5年近く経ちます。)
 10月になったら、そろそろ冬眠の為の準備をします。 マットに産卵木を入れ、ビニールをフタで挟み、暖房のない場所で冬眠させます。温度差が大きくなる場所はやめた方がいいです。

基本飼育(幼虫編)
 オオクワガタのメスは産卵の際、「埋め戻し」をします。産卵木に卵を産み、その後穴を再び埋めてしまいます。 産卵場所をわかりづらくする習性があるのでしょう。

卵or幼虫の取り出し
 産卵木を割る前に幼虫の餌を用意しなければなりません。  現在、主な飼育方法として、材飼育・添加剤・菌糸ビンがあります。
 産卵木を割った時に(私も経験ありますが、取り出す際気をつけないと、卵や幼虫を潰したり傷つけたりしてしまいます。 僕はやってしまった!)卵の状態だった場合、フィルムケースや小さなビンに産卵木を粉砕した物を入れ、その中に卵を入れます。(取り出す際は素手で触らず、紙かスプーンのような物を使って下さい。手には雑菌もあり又少しの力ですぐに潰れてしまうからです。)
 幼虫の状態で取り出した場合、無添加のマットで飼育(取り出した産卵木を粉砕した物と卵の殻も一緒にマットに入れてください。卵の殻は初令の幼虫にとっては貴重なタンパク源です。)します。
でも、私は最近では初令の段階でいきなり菌糸ビンに投入しています。
去年(1999年)孵化した幼虫(殆ど初令)が3令になれなかったのは、約200匹の内2匹だけでした。
よって、初令でいきなり菌糸ビンに投入しても死亡原因にはならないからです。
ただ、良い2令になるかは別です。(私の場合、数が多すぎるので、いきなり菌糸ビンですが、自信もって推薦は出来ません)

2令
 その後2令になってから添加剤・菌糸ビン・材飼育等に入れて飼育します。
 添加剤を初令から使う場合は、無添加マットと添加剤マットを6対4で混ぜたものを使う方が、早くその環境に慣れると思います。
 2令になったら、ビンで飼育されている方は500CC〜1リットルぐらいがいいと思います。(私は600〜800CCです)
 この頃になると、おしりから3節目の所に未消化物の様な肌色の斑が見えてきたらそれは♀です。

材飼育
 材飼育で行うと正確な時期が分からない為、菌糸ビンの状態を目安に材を割って、交換のタイミングを間違えない様にしなければなりません。 産卵木は直径10〜15cmぐらいのものを使って下さい。材は全部で4本ぐらい使います。産卵後2.5〜3か月で割り出し(3令幼虫)更に2.5〜3か月後が最後の交換です。この時隣にもう1本材を並べて置きます。(自然に移ります)
 産卵数を上げ又幼虫の食欲増進の為に、植物用の活力剤やポカリスエット・味の素などを水に溶かし、産卵木に染み込ませます。

3令
 幼虫は1〜1.5ケ月ほどで2令になり、その後、秋から翌年にかけて3令となります。(同時期に孵化した幼虫でも、3令になる期間にはかなり幅があります。 事実、’99.6〜8に孵化した幼虫を、まったく同じ条件で飼育したにもかかわらず、2令のものや3令になったものと、マチマチでした。)
 3令になってからはビンのサイズが小さい為、0.8〜1.5Lぐらいに入れ替えます。(私は♀なら同じ600〜8〇0CC、♂なら1.5Lです) 
添加剤で飼育されてる方は、それまでと同じ物がいいので、入れ替える際、新しい添加剤と今までのマットを混ぜ、その上に新しい添加剤を入れます。 最後に上1/3程は乾燥気味の無添加のマットを入れます。(添加剤は、時間が経つと加水分解が進む為、乾燥気味の無添加マットを使います。又添加剤マットが気に入らなかった場合の応急処置と、普通ビンの上の方の餌は食べないので、節約の為です。)


 蛹になる前の幼虫は一回り小さくなり、色も黄色っぽくなります。又、動き回るのも止めて、自分の糞などを使い蛹室を作り始めます。幼虫が仰向けになり、まっすぐに伸びたら蛹になるのも間近です。この時期は特に、ビンを動かしたり頻繁に観察する様な事はやめた方がいいです。蛹化・羽化不全になる場合があります。(私は気になってすぐに見てしまいます。 ダメだな〜)
 25〜30日前後で羽化します。(私の場合) 羽化しても直ぐにビンから出さない方がいいと思います。7〜10日ぐらい経ってからにしましょう。(この間、成虫が仰向けになる事がありますが心配いりません。体内の水分を出しているのです。)



   


   


   



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