詩のペ−ジ
* 富士吉田市. 渡辺閑奇智
バレリ−ナ
序曲が嵐のようにとんできた
暗い幕の中で
オペレッタの曲が
ベ−クライトの上の彼女を
踊りくるわせた
空圧をしきりに抵抗しながら
止まってはすべる愛らしのバレリ−ナ
彼女の求めるものは只一つ
それは!!群衆の瞳だけだ
俺はサスペンスを感じる
彼女が美しだけに愛してしまった
* 富士吉田市. 渡辺閑奇智
闇に寄せるうた
思い出となる過去を失った今日は
明日の希望も小さかろう
現実の空気も冷たかろう
機音が狂うのか
僕の理性が狂ったのか
機織りの苦悩の歴史なのか
機械の空音をひびかせている
空音はいつまでも止みそうにない
だが
心の中は暖かい
南の風よ.吹いてくれ
月夜にゃ.そっと吹いてくれ
闇夜にゃ.強く吹いてもいい
君と僕
愛なき仲に吹いてくれ
シクラメンの花を
散らさないように吹いてくれ
闇は闇にむかってとんでいった
星は星にむかって走っていった
*富士吉田市.大田かつ江
貴方へ
還暦の記念にと三泊四日の旅に出て
最初の夜に
もお貴方の事が気がかりで
ちょっと懐かしく思います
日頃は
ごめんなさい
ありがとう
こんな簡単な言葉が素直に言えなくて
貴方を困らせたり
不愉快な気持ちにさせてしまいますが
遠い北海道の夜更けの宿で
いつも有り難う
我がまつでごめんなさい
心をこめて便りを書いています
旅を終えて家に帰る頃
結婚三十五周年記念に植えた
黄色いつつじの花が
きっと見頃になっている事でしょう。
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