富士山は標高4000メートル近くあり、湿度が低く、風も強いため日没後はとても冷えます。万全の防寒対策をして登山に望みましょう。以下に必要なものを挙げます。
- 帽子
- 手袋
- 長袖のシャツ
- 防寒着(フリースやセーター)
- 長ズボン
- 足首を覆う深い靴
- 雨具
- ヘッドランプと予備電池
- 水
- 食料
真夏でも頂上は最高気温10度以下で、平地の冬の寒さです。しかし、昼間の5合目周辺では、強い日射により気温より暑く感じることもあります。そのため、細かい温度調節ができるように衣類は重ね着できるものがよいでしょう。ダウンジャケットやスキーウェアのような厚く重い防寒着では、脱いだときに邪魔になります。
雨の場合、富士山は風が強く、傘では耐えられません。また、ビニールやゴム製の雨具では、汗で蒸れて濡れてしまいます。登山用の防水透湿素材を用いた、上下が分かれたセパレートの雨具を用意しましょう。雨は風とともに下からも入りますので、ポンチョは適しません。
平地と富士山頂の気温差は約20度。真夏(下界)と真冬(頂上)を1日で経験するようなものです。ズボンに長袖シャツ、そしてフリースやセーターなどの防寒着も必需品です。直射日光を避けるためにつばのついた帽子もかぶるとよいでしょう。また、ケガ防止、防寒のため手袋(軍手など)をしましょう。
靴は足首まで覆える登山靴がベストです。しかし、新品の登山靴をいきなり富士山で使い始めると、マメや靴擦れができることがあります。新たに買い求める場合には、必ず事前にハイキング等で使ってみましょう。やむなく登山靴を用意できない場合は、普段はきなれた運動靴などで、靴底にしっかりとした溝のあるものを用いましょう。また、靴下は登山用の厚手のものを用意してください。
夜間登山をする場合、ヘッドランプが必要です。登山中は両手が空いていた方が事故防止になりますので、片手がふさがってしまう懐中電灯は適しません。必ずヘッドランプやクリップライトなど両手の自由になるものを用意しましょう。寒さで電池の消耗も激しいので、予備の電池も必ず準備しましょう。
参考に富士山(山頂)の気象データを挙げておきます。
| 気圧:約630ヘクトパスカル(平地の2/3) |
| 年間平均気温 |
-6.6℃ |
平均風速 |
11.4m |
| 7月平均気温 |
4.5℃ |
平均風速 |
8.1m |
| 8月平均気温 |
6.0℃ |
平均風速 |
7.2m |
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現在の富士山の形は、愛鷹山・小御岳火山、古富士火山、新富士火山の3世代にわたる火山活動によって形成されています。小御岳火山は今から10万年以上前に活動を停止したと考えられています。古富士火山は、現在の富士山の土台となった火山で、約10万年前から1万年前にかけて活動したとされています。
現在の富士山を形作った新富士火山の活動は、約1万年前に始まったとされ、1707年の宝永の噴火に至る1万年ほどの間に100回を超す噴火を繰り返したと考えられています。
新富士火山の活動が開始された時期は縄文時代の初期に相当し、富士山の周辺にも人類が生活していたと考えられています。なお、有史時代の噴火としては、1707年の宝永の噴火は、最後にして最大の噴火であったとされています。
ちなみにここ最近富士山で火山性の地震が多く観測されていますが、今すぐ噴火するということではありません。念のため・・・
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富士山の名前は古代からいろいろな表現がされています。ごく一般的なのが「不二山」。他に比べようがない唯一無二の高峰という意味です。
「不尽山」は、山の頂に年中、雪が絶えないという意味のようですが、夏の富士山には冠雪はありません。余りの大きさを"尽きることなき"と表現したのかもしれません。万葉集の山部赤人の歌「田子の浦ゆ、うち出でて見れば真白にぞ、不尽の高嶺に雪はふりける」で有名です。
万葉集ではこのほか、「布士」「布自」の文字が使われていますが、万葉仮名は一種のあて字なので、「ふじ」と呼ばれていたことだけは事実のようです。
「不死山」は竹取物語のように、不老不死の伝説からきています。
「福寿山」というめでたい名前がなまったという説、「富慈山」からきた名前だという人もいますが、いずれもあて字のように思われます。
「富士山」という今日の書き方は、士に富む山という意味で、武士道が発達する鎌倉時代以降のものとみられます。
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富士山には主に5つの登山口があります。山梨県側に2つ、そして静岡県側に3つです。山梨県側が吉田口登山道、河口湖登山道、静岡県側が富士宮口登山道、須走口登山道、御殿場口登山道です。最も人気があり、登山者も最も多いのが山梨県側の河口湖口(スバルライン)を通り5合目まで行き、そこから吉田口を登って下りてくるルートです。
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人によってかなりのばらつきがあります。太子舘のツアーでは登り8時間、下り4時間ほどかけてゆっくりと登ります。もっとも、若い方でどんどん登ってしまう方は登り5時間、下り2.5時間ほどで行けます。
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富士山の5合目の標高をご存じですか?富士山は5合目まで車で簡単に行けてしまうので、なかなかその高さを実感できないのですが、5合目は標高何と2300mもあります。通常0〜100m付近で生活している人がいきなりこの高さに来るわけです。当然酸素は薄く、簡単に息切れを起こしてしまいます。
どんなに若い方でも、健康な方でも、かかってしまうのが高山病です。 6合目、7合目、8合目と標高が高くなるにつれて、めまい、吐き気、頭痛が襲ってきます。酸素が薄くなるのが原因です。
高山病については次のように書かれています。「気圧の低下は肺胞での酸素分圧の低下をまねき低酸素症をきたす。ある高度限界内では、生体は恒常性維持機能によって、適応・順化する能力をもつが、この限界を越えると生体の内部環境が乱されて疾病状態に陥る。高山におけるこのような疾病状態を高山病ないしは山岳病あるいは山酔いと呼んでいる。」(南山堂、医学大事典より引用)
ほとんどの人が3000メートル級の登山は初めてですから、自分が高山病になりやすい体質かどうかわかりません。さらに五合目まで車で一気に登っきてしまうために、さらに高山病になりやすい状況となっています。富士山には登山道が整備されていますから、体調さえ問題なければ登頂することはそんなに難しくはないのですが、それ以前に高山病で動けなくなってしまっては登頂どころではありません。
では、高山病を治すにはどうすればよいのでしょうか? 気分は最悪〜、でもみんなまだ元気だからー、ということで無理して登っても症状はどんどん悪化するばかりです。速やかに下山するか、途中の小屋で休憩するようにしましょう。
5合目まで降りてくると、ほとんどの人は、正常に戻っています。といっても、何とか登りたいという人は次の事を心がけましょう。@水分を多めにとる。A暖かくしてゆっくり休養する。B酸素を十分に取り入れるため、深呼吸をたくさんする。これだけでもずいぶんと楽になると思います。
高山病の治療法は下山することです。よく携帯用の酸素ボンベを購入されて使っている方がいますが、あくまで一時的なものに過ぎず、根本的な解決にはなっていません。
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決まりがあるわけではありませんが、7月1日から8月最終日曜日までが富士山の登山シーズンになっていて、この期間には、6合目に富士山安全指導センターが開設されています。初心者が安心して登山するためにはこの期間が最適です。
6月30日と7月1日にはふもとの北口本宮冨士浅間神社で、そのシーズンの安全登山を祈願する富士山開山前夜祭と開山祭が行われます。前夜祭では富士山を信仰している富士山講社のパレードが古式豊かに開催されます。また、8月最後の日曜日は富士山の山じまいのお祭りとして日本三奇祭である、吉田の火祭りが盛大に行われます。山小屋によっては小屋の前で一晩中火を焚いているところもあります。
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富士登山は、毎年多数の登山者で賑わい、初心者からお年寄りまでチャレンジしています。その反面、落石等による事故も発生しています。歩くときは山側を歩き、絶対に下に石を落としてはいけません。休憩も必ず山側でとるようにしましょう。万一、落石を起こしてしまった場合、直ちに大声で「落石!」と下に向かって連呼してください。登っているときも上から石が落ちてこないか注意して登りましょう。
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1999年の夏から山梨県側吉田口登山道すべてと、富士山山頂において、NTTドコモデジタル方式800MHzの携帯電話が正式に通話エリアになり、使えるようになりました。
又、2001年夏よりボーダフォンも通話エリアになりました。その他の携帯電話は場所によって一部使用できるところがありますが、下界の基地局の電波を受信するため、電波状況はかなり不安定です。登山道では圏内のものでも、下山道では電波の状況が悪化します。ご注意下さい。
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はい、あります。ただし、富士登山駅伝と富士登山マラソンは全く別のものです。
富士登山駅伝は毎年8月第1日曜日に、富士山を舞台に行われ、御殿場市陸上競技場をスタート、ゴールとし、富士山頂で折り返す駅伝大会です。6人の走者が、同じ区間を往復して、その所要時間を競う過酷でダイナミックな競走です。テレビ中継もされます。
富士登山競争は7月の最終金曜日に行われるマラソンで、2つのコースがあります。山頂コースは富士吉田市役所から吉田口登山道を経て山頂に至る21q(標高差約3,000m)で、五合目コース
は富士吉田市役所から吉田口登山道を経て五合目に至る15q(標高差1,480m) です。ちなみに最高記録は富士吉田市役所から山頂まで約2時間40分です。
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富士山の噴火口の周囲を巡ることをお鉢巡りと言います。通常、お鉢巡りは時計回りを基本として行います。一周は約3kmあり、1時間ほどかかります。
山頂で朝日を見たいのなら、吉田口登山道から、時計回りに約15分ほど進んだ朝日岳(大日岳)で見るとよいでしょう。この周辺ならどこでも朝日が良く見えます。さらに時計回りに約20分すすむと御殿場口登山道や富士宮口登山道があります。ここには浅間神社があり、駿河湾が展望できます。最高点の剣ヶ峰(3776m)の脇に富士山測候所も見えます。約20分後、少しの登りを経て、日本一高い剣ヶ峯にたどり着きます。
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日の出の時刻は毎日遅くなっていきます。参考に以下に挙げておきます。
7/1(4:30)、7/15(4:40)、8/1(4:50)、8/15(5:00)、8/31(5:15)
地平線の雲の状態によりこの時間より遅くなることはあっても早くなることはありません。明るくなってきてもまだまだご来光は出てきません。日の出の目安は人や物の影がうっすら判るようになったらもう日の出です。
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富士山は毎年たくさんの登山者でにぎあうわけで、当然トイレは大きな問題です。大部分のトイレはくみ取り式のトイレです。トイレットペーパーはないところが多いので持っていきましょう。頂上のトイレは御来光前後から非常に込み合いますので、頂上ではなるべく御来光前に行っておいた方がよいでしょう。太子舘のトイレはバクテリアで分解するクリーントイレです。においもほとんどしません。トイレを利用した後は、気持ちとしてチップを入れておきましょう。太子舘ではチップを全額下山道の落石防止柵の整備に寄付しています。
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浅間神社の脇には夏の間だけ郵便局が開局していますので、山頂で郵便を出すことができます。ただし、山梨県側の吉田口から登った場合、頂上から郵便局まで片道35分ほどかかります。公衆電話は山頂の小屋にあり、日の出以降使用できます。また、登山道の途中では8合目の太子舘に公衆電話があります。電話は無線で地上局とつながっています。
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山梨県側の5合目には郵便局があり、キャッシュカードや通帳があればお金をおろすことができます。通帳には5合目郵便局の記録が残ります。
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富士山は火山の山ですので、基本的に水がありません。各小屋も天水(雪や雨水)を利用しており、水は貴重品です。必要な水に関しては、山小屋でミネラルウオーターを買うことになります。5合目にも水はなく、やはりミネラルウオーターを購入するしかありません。値段は下界に比べ少々割高ですが、高山病予防のためには水分補給が重要です。大量の水は重く疲労のもとになるので、山小屋ごとに小まめに購入するのがよいでしょう。
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山小屋の食事はカレーライスというところがほとんどです。太子舘もカレーライスですが、それ以外にも多くのおかずを用意しています。ご飯はおひつでお出ししているので、ご自由にお代わりください。お茶もお代わり自由です。
朝食には温かい五目釜めしと、疲れを取るための甘いサンドイッチ、350mlのミネラルウォーターをお渡ししています。
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5合目では金剛杖(8角形の木の杖)が売られています。各小屋ではそれぞれ違ったデザインの焼き印を金剛杖に押すことができます。金額は1つにつき200円です。頂上の久須志神社では焼き印ではなく朱印(朱肉の印
300円)を押してもらえます。
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吉田口の場合、馬は5合目から7合目の始め、花小屋の手前まで登っていきます。下りは場所によって料金が違います。利用の際は馬方と場所、人数、料金についてよく交渉し、トラブルのないように利用しましょう。