富士山ってどんなところでしょう。標高が高い、石がゴロゴロしている、寒そう・・・など、皆さんの頭の中、色々な事が思い浮かぶと思います。そんな中でも、 富士山に登るに当たって特に注意したいことが3点あります。まず1点目は空気の薄さ、そして2点目は気温の寒さ、最後の3点めは事故の可能性についてです。
まず1点目の空気の薄さについて。皆さんもご存知の通り富士山は日本一の高さを誇っております。そのため、下界より空気が薄くなっております。5合目の平地を歩いている段階ではまだ体感できるほどの影響は無いかもしれませんが、いざ登山を始めるとこの空気の薄さはすぐに体感できる状態で現れてくることでしょう。このような高所では、とにかく体に無理な負担をかけないことが重要です。「少々息があがってでも、せっかく来て登山してるんだし頑張らないと!」と言う考え方では、長丁場の富士山では逆に後できついしっぺ返しを食らうことになってしまいます。
出来るだけ息が上がらないようにペースを一定に保ち、一歩一歩の歩幅は小さく、30分ぐらい歩いたら5分休憩と言った具合にあせらずのんびり取り組みましょう。この「あせらずのんびり」こそが、富士山登頂への秘訣でもあります。
次に気温について。富士山は高所でありますが樹木が無いため日陰がなく直射日光があたるため日中はかなり暑いこともあります。しかし夜ともなれば、時期によっては夏でも気温は氷点下になることさえあります。このような昼夜の激しい気温差は体力を奪っていきます。常に適切な温度を維持できるように、暖かい服と着替えを持っていくことです。山頂は大変寒く雪が降るときもあると言うことを覚えておきましょう。
そして最後に事故の可能性について。1年の内たった夏2ヶ月というごく短期間に集中して人が押し寄せる富士山ですからそれだけに事故の数も少なくありません。特に落石と落雷、転落の事故が多く発生しております。本来富士山は溶岩と火山灰の山ですので、大変崩れやすく、落石が多発します。強風や豪雨による自然発生的な落石の発生もさることながら残念なことに多くの落石の原因は登山者が谷側を歩き石を下に落としたり、子供が石を投げたり、風で飛ばされた帽子を取りに登山道をはずれ落石を起こすなどの人為的なものとなっております。
落石を起こさない、そして自らの転落を防ぐためにも絶対に谷側に近づかないようにしましょう。
また高所ですので、雲の中を歩くことも多くなります。そのために落雷はどこから来るのか分からず非常に危険です。それに加え、富士山には樹木も無いため避難する場所が希少です。天気の悪い日は無理をせず登山を見合わせる勇気も必要です。
いくら観光地化されてるとはいえ不運にも富士山で亡くなる方もいらっしゃいます。体調管理、事故防止についてはしっかりと肝に銘じ準備を万全に整えておくことが必要でしょう。
ガイド付きツアーでは、富士登山ガイドはお客様をご案内するとともに、万一の事態を防止する努力をしております。事故防止のため、具合が悪くなったりしたときには無理をせずガイドに相談して下さい。