富士山とマッコウクジラのお話
むかし、大きな大きなマッコウクジラがいました。彼はとても
大きくて黒いので、みんなが「海の王様」だとはやし立てまし
た。でもあるとき、陸には富士山という王様がいる、と日本か
ら来たタイが言いました。怒ったマッコウクジラの王様は、波
を立てて太平洋をはるばる泳いできたのです。海から見ると確
かに富士山は立派な形をした「すごい奴」でした。彼はどうし
ても自分と大きさを比べたくなって考えました。
秋になって台風がやってきました。彼は大風に向かってシオを
吹きながら、勢いよく飛び上がりました。
どんどん富士山の方へ・・・
やがてドシンと大きなかたまりにぶつかりました。クジラの王
様は、すごい地響きを立てて落っこちてしまいました。彼は目
を白黒していっぱいいっぱいシオを吹きました。やがて地上に
彼の落ちた形の湖ができあがり、そこにはいつも富士山が映っ
ています。今でもどちらが大きいか比べ合っているようです。
あなたもペンションの窓越しにのぞいてみませんか。
ミツル&ノブコ
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