自然観察の視点と描写(山麓の山野草編)

< レポート(その1) >

山中湖に移り住んで来て五ヶ月。厳しい冬のあと、文字通り春がおしよせてやって来ました。
団長のレクチャー、歩きながらの説明、そして山麓探偵団の考え方、それらはここで暮らすようになって感じずにはいられない、全ての生命の輝き、大切さ、を裏付けて下さるものでした。
全ての動植物はつながっている。人間だけの一人よがりで壊してはならないものなのだ。そんなことを”虫メガネ”を通し強く実感しました。
自分の目で見ているものを、そのまま表現し絵にすることは本当に難しく、その分自然のもつ光や色、その植物のみずみずしさを感じられて気がしました。
(30代女性)
略)
よ〜く観察してみると、草花の造形のなんと美しいことよ!!見とれつつ一枚描きました。久しぶりの絵筆の感触に感動しました。
木村先生からは、手とり足とりの丁寧な指導を受けられ、至福の時を過ごしました。
(40代女性)

今回は残念な天気だったのですが、終ってみると雨の中を歩くということもなかなか良い気持ちだったなあと気づきました。
植物のスケッチも、得難い体験でした。絵を描くということは良くあるのですが、今回のようにしっかり草花に向き合ってなかったような気がします。
自分では見ていると思っていても、本当は良く見ていなかったんだなと思いました。(50代女性)
雨の日の観察会。終ってみれば楽しい一日でした。感想を短い文で書いてみました。

・ミズナラの 濡れた落ち葉を 二十人
・葉の病 そうではないよ ハナイカダ
・ホーチャクソー 毒だと言われ ふりかえる
・ニリンソウ 間違えないか トリカブト
・カントウに 思わずエール 阪神ファン
・クサソテツ 丁度いいころ 来てみたい
・食べられず ミチバツチグリ 葉が似てる
・質問に 答えられずに あの仲間
・キジムシロ 見通し良いが 使うのか
・ミズヒキに これかと思った ネコノメソー
(50代男性)
(略)晴れた日とはまた違った雨の中の景色。冷たい雨にうな垂れている花、上を向いて雨をいっぱい受けて咲く小さな花、雨が入らないようにひさしを付けている花など、いつもと違うことを考えてしま観察会でした。
場所を移してのスケッチ教室は、自然の風景を考えながらの植物画。うまく描けたかどうかは別として、大変だったけど楽しかった。
中心の花を描き、周辺へと描き進め、蟻や昆虫なども描けば臨場感が出るとのこと。それが生えていた環境・条件・寸法なども書き込んでおけば良いとのこと。
(50代女性)

木村団長からの自然、植物に対する講義に感銘を受け、「自分が人間であることを忘れて」フィールドに出てみました。
あいにくの雨で、一つのものをじっくりと見ることができませんでしたが、かえって雨に洗われて花の色や緑が鮮やかに心の奥に浸み込む気がしました。しかし・・・・・
いざ絵にしてみようと思うと本当に難しい。
これから機会があるごとによく観察して、少しずつ描いていきます。
(30代男性)
・時間的にフィールドで講義を受けても良かったと思います。

・一日の流れの中で、初めて?の丁寧に物を見る機会をいただき、ステキな時間でした。
「すみれ」がいとおしくなるときになり、野原一面のすみれの風にゆれる場面が浮かんで幸せでした。30年前の須走りの道路わきの景色です。
(50代女性)