― 自然観察の視点と描写(山麓の山野草編)―
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レポート(その2) >
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今回の現地踏査は、家内と何度か歩いた散歩道でしたが、いろいろな花の説明を受け、傘をさしての散歩でしたが楽しく歩くことができました。 午後の花の描写は、「マムシグサ」に取り組んでみました。野原で見かけるときは不気味な花といったイメージで、あまり好きになれない花です。ところが注意深く花の形や色を観察し、それをスケッチブックに描写し、色付けをしていくうちに、いつか夢中になり、描き終わるころにはとても素敵で妖しい花に見え、愛着さえわいてきました。とても不思議な体験でした。 出来栄えは今一つでしたが、「満足、満足」の気持ちいっぱいでした。(50代男性) | ||||
画題を「マムシグサ」に選んだのですが、いままで不気味な花と思い、あまり近づいて観察することもなかったのですが、良く観察しているうちに「マムシグサ」のとりこになり、時間のたつのも忘れるほどでした。もう少し時間があったらと思いました。 「細密画」は今まで縁のないものでしたが、木村修さんの絵に触れることができ、新しい世界を発見したような気がしました。 (50代女性) |
(略)雨の中のフィールドは「クセ」になりそうな程最高の気持ち良さでした。途中の西洋タンポポと東洋タンポポとの違いの説明を受け、今までの謎が解け、次の日からはタンポポを見る眼が360度も否180度も変わり、タンポポ畑なんかに出合うと眼が疲れて仕方がないです。(略) やっとの思いで下絵を終え、彩色を始めてみるとこれがとても楽しくて、気が付くと夢中になっていました。今まで嫌いだと思っていた、絵を描いたりということは案外好きなのかも知れないという、新しい部分を発見できました。(20代女性) | ||||
(略)歩いた野原でお弁当食べてスケッチできたら良かったのにと思いつつ会場を移動・・・。 スケッチの方は、こんなに一つのものをじっくり見ることないし、虫メガネで見ていたら目がまわってきた。水彩も何十年ぶり、おまけに筆の選択をまちがえて思うようにいきませんでしたが、今度家に帰って何か他のものを描いてみたいですね。 でも、野に咲く花、ふだんは見過ごすことの多い小さな花にも感動する一日でした。 (50代女性) |
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久しぶりに野山を歩く機会に恵まれた。 雨など何のその。眩しいばかりの緑の中を、森の声(ウグイスの鳴く声が爽やかだった)を聞きながら歩いていると、不思議と人も自然に帰ることができるものだ。 ふだんあまり気にしない足元にも、昆虫の目線で見ると、一生懸命咲いている小さな花、さらに太陽を求めて上へ上へと咲く花、やがて実を結び、動物を育てていることに気がつく。 人も動植物の一種なのだ。 自然は太陽のもとに生態系をもっている。しかし人は、多くの自然を破壊し続けている。大変残念である。 今回、自分なりにいくつかの発見があったが、その中の一つに、まむし草の美しさは印象的でした。(50代女性) |
人が生活しているすぐ裏のこんな身近な所にすっぽり自然に包み込んでもらえる空間があったなんて・・・嬉しかった。こんなに個性的なのに名前も知らないなんて?・・・・つまらないねー 絵描が始まるとみんな真剣。でも楽しそう。絵なんて描いたことがないとか、久〜しぶりに絵を描いたなんてみんな本当??思わずビックリ! それぞれの感性とセンスで次々と素敵な山野草画ができあがっていく。 不思議だったことは、確かに目で観たとおりに紙の上描いているつもりなのにどうしてか曲がってしまうこと。こんな色あいだよなーと思って納得しているところに団長がチョット手を加えてくれると、あっそうそうそうだよ、こんな感じ!って驚かされたこと。人間の目って錯覚だらけだね。観察の仕方や描き方のチョットしたコツを沢山伝授してもらって、得した気分です。(30代女性) |
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初めて参加させていただいた感想としては、団長をはじめ、担当の方々が山麓の自然を愛していらっしゃる点がよかった。そういう人に案内されると、やはり山中湖に対する見方が変わります。 身近な自然としての接し方、楽しみ方は、地元に住んでいないと分かりにくい。 絶景といわれるようなポイントだけでなく、もう少しクローズアップされた小さな愛すべき自然、今回の観察を通じて、久しぶりにそんな自然を満喫できた気分です。 また、足を使って行かないと出合えない隠された自然にも大変興味があります。(30代男性) |
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