山麓探偵団通信 
2003年1月号
編集・発行 = 「山麓探偵団」事務局 樋口 裕峯

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あけましておめでとうございます
  本年もよろしくお願いいたします。


十二月の活動報告

山麓の自然散策と内なる声に!

十二月の探偵団活動は、アルピニストの戸雅史さん(数年前より山中湖に在住)が担当団長を引受けて下さり、山中湖の東側の丘から、富士山と湖を見下ろす明神山を目指すコースを歩きました。   

活動の数日前にこの冬は初めての積雪があり、出発前に戸高さんから雪山の歩き方(後ろに蹴らないで腰から体重を移動する)、を教わり、「山の世界」に身をあずけました。

いつもの探偵団活動は、足もとの小さな自然や、山麓の自然の素晴らしさを再発見しながら散策するのですが、今回は、そうした外側への関心を向ける回路から、「山の世界」に抱かれながら、それぞれが内的感性に如何に耳を傾けるかに重点をおきました。

最初、どの団員も戸惑いながら、必死で「内なる声を聴こう」と「無言の行」のような面持ちで歩いています。

戸高さんから「無理しなくていいですよ!自然でいいんです」といわれホッとしてリラックスムードに変わります。

戸高さんは、「動的瞑想」という言葉を使われます。

「瞑想」といえば、座禅や正座をして瞑想にふけりますが、「動的瞑想」は、山の世界に抱かれて、一歩一歩台地を踏みしめながらその境地を味わおうと言うものです。 

ヒマラヤの最高峰を目指して必死に頑張った登山から、「ある時、宇宙のそして大地のエネルギーが体中に流れ込んできて、その力によって今登っているんだということを実感しました。それから全てが楽になったんです」という戸高さんが体得した心境の追体験です。

雪の雑木林では、鹿やウサギの足跡に紛れて、参加団員も四つん這いになって歩いてみました。それぞれ不思議な景色と心境を味わったはずです。

雑木林と藪を登りぬけると、いつも見慣れた富士山と山中湖が、一気にしかも神聖な姿で飛び込んできました。

豊かで神々しい富士山麓との新しい関わり方を感じとった「豊かな」時間でした。

戸高さんには、これからも担当団長を引き受けていただけることになり、楽しみがまた一つ増えました。


平成十五年度の活動予定

テーマ 担当団長
(予定)
1月 休み
スペシャルメニュー  常永川自然観察会
2月 13日(木)  山麓の冬景色(青空レストラン) ペンションズ
15日(土)  山麓の冬景色(青空レストラン) ペンションズ
3月 13日(木)  雪の樹海をたずねて 伊藤浩美
15日(土)  雪の樹海をたずねて 伊藤浩美
4月 17日(木)  山麓の水シリーズX 伊藤浩美
19日(土)  山麓の水シリーズX 伊藤浩美
5月 10日(土)  山麓の春を描く 木村 修
15日(木)  山麓の春を描く 木村 修
6月 19日(木)  森の世界で(夜空の向こうに・・) 戸雅史
21日(土)  森の世界で(夜空の向こうに・・) 戸雅史
7月 10日(木)  草原の草花の中で 伊藤浩美
12日(土)  草原の草花の中で 伊藤浩美
8月 夏休み

団員登録更新のお知らせ

「山麓探偵団」の団員登録は、次の要領で、毎年更新をお願いしています。

登録年会費は、一家族千円(通信費充当)です。

 団員登録は、各人数分を登録してください。(特典:締切り日以内の参加優先)

更新申し込みは、電話・ファックス・メールで結構です。

(年会費納入は、三月頃までに)


◎スペシャルメニューのお知らせ

自然観察が自然保護」という趣旨で活動している「ノラやまなし」というグループがあります

山中湖畔の希少植物の問題をきっかけに交流をしていますが、とても素敵な観察会をしたり、有意義な活動を行っています。富士山麓ではありませんが、これからの自然との付合い方について相互交流をしたいと考えています。

一月の観察会が、次の日時と内容で開催されます。関心のある方は是非ご一緒しましょう。

「常永川自然観察会」

内容:虫たちの冬越しと猛禽類

主催:まちづくり時習塾

講師:植原彰さん(自然観察指導員)

日時:一月十九日(日)十時から十二時

参加費:百円

場所:山梨県田富町

参加申込み:探偵団事務局まで電話等で。


二月活動参加者募集

「山麓の冬景色(青空レストラン)」

活動日:二月十三日(木)・十五日(土)

集合時間:朝九時(朝食を済ませて)

集合場所:森の喫茶室あみん(変更あり)

参加費:二五〇〇円(保険代含)

持物お弁当は不要、雨具、スノーシュー(無い方にはレンタルします)

服装:雪の中を歩ける履物、防寒体勢

〆切:いずれも二日は十日まで